【お知らせ】当院での浜松市胃がん検診の取り扱いを終了致しました
当院は医学的理由のある患者様を優先して診療できるよう体制を整えております。
50歳代から増加する胃がん
胃がんの症状と原因
早期胃がんの場合は自覚症状に乏しいです。そのため症状が現れた時点では、かなり進行している可能性があります。
症状
- 腹痛
- 腹部の不快感
- 胸焼け
- 吐き気
- 食欲不振
- 体重減少
- 貧血
- 吐血
- 黒色便が出る
ある程度進行すると、胃もたれや腹痛の起こる回数が増えたり、吐血や黒色便が現れたりします。
全身の状態が悪くなると、貧血や体重減少などを招くようになります。
原因
胃がんになりやすい人は?
胃がんの発症リスクが高まる要因
ピロリ菌

ピロリ菌の感染によって、萎縮性胃炎(胃粘膜が萎縮し、弱くなってしまう疾患)を引き起こすことがあります。萎縮性胃炎を発症した後は、腸上皮化生(ちょうじょうひかせい:胃粘膜の上皮が、腸の上皮へ変わってしまう現象)という変化が起こり、胃がんの発生母地となります。
また、胃がんを発症した方の胃を調べた調査結果によりますと、ピロリ菌に感染していなかった方は1%もいなかったと報告されています。つまり、胃がんの99%は、ピロリ菌が関わっているとも言えるのです。
食塩の過剰摂取

味噌汁や漬け物、いくら、たらこ、メザシ、塩鮭、塩辛、練りウニなど、塩分が高い日本食を頻繁に食べる方は、胃がんの発症率が高いというデータが報告されています。
野菜や果物不足

アメリカ国立がん研究所の研究によりますと、キャベツやニンニク、大豆、ショウガ、ニンジンなどは、がんになりにくい食べ物だと言われています。特に、ビタミンCやβカロチンはがん予防に有効とされています。
喫煙

喫煙量が少なくても、胃がんのリスクは非喫煙者よりも高くなります。
胃がんの検査
胃がんの治療~早期治療が完治へと繋がります~
発見されたときの病状にもよりますが、胃がんは、予後不良ながん疾患の中では比較的治療しやすいと言われています。早期発見できれば、完治が目指せる疾患ですので、ご自身にあった検査間隔で定期的な胃カメラを受けるようにしましょう。
特に症状がなく、”ピロリ菌感染、胃がんの治療歴や胃がんの家族歴”といった 胃がんリスク がない方の場合、健康チェック目的で行う胃カメラは3~5年に1回程度が一つの目安とされています。
ピロリ菌を除菌したことがある患者様は、多くの場合は1〜2年毎に保険診療での胃カメラを要しますが、状態が非常に良い場合に3年毎となる場合もあります。