最高峰内視鏡システム「EVIS X1」

旧世代の機種とは雲泥の性能差

「EVIS X1」は、オリンパス社の最上位内視鏡システムです。がん をはじめとする消化器疾患に対して、今まで以上に高精度な観察・治療をすることが出来ます。旧世代のシステムとはかなりの性能差があります。そして、そのぶん新しい機能や仕組みを理解して扱う必要があります。

 

「EVIS X1」の特徴

BAI-MAC(Brightness Adjustment Imaging with Maintenance of Contrast)

遠景まで明るく映し出す優れた新機構

ハレーションをおこさず近景の明るさを維持し、少し暗くなりがちな中遠景までも明るく映し出す新技術です。これにより検査時の観察性能が相当に向上します。旧世代の機種との違いを最も痛烈に感じる「EVIS X1」の優れた新機能です。当院では必ずこの機能を使用して検査します。「EVIS X1」を所有しているのに、出荷時設定である「BAI-MAC機能オフ」のまま気が付かずに検査を行ってしまっている医療施設様もあり、高機能であるほどに仕組みを正しく理解して扱うことが重要と感じます。

RDI(Red Dichromatic Imaging)

内視鏡治療の新時代を切り拓く新狭帯域光の登場

当院ではポリープ切除時の止血術にこのシステムを用いることがあります。RDIはRed、Amber、Greenの3色の狭帯域光を使用しています。Red、Amberの光はともに粘膜深部まで到達しますが、それぞれの血中へ、ヘモグロビンに対する光吸収特性と組織の光散乱特性の違いによりコントラストを形成し、出血時の血液(出血源)などがより明確になります。

TXI(Texture and Color Enhancement Imaging)

スクリーニング検査にイノベーションを起こす新画像処理機能

これも優れた機能です。入力画像を、ベース画像(明るさ成分)とテクスチャー画像に分解し、それぞれを画像処理技術で強調し、再統合して映像出力します。当院では胃カメラで使用しておりますが、微細な凹凸感や色調の違いがよくわかるので微小な病変までも良く見えます。

狭帯域光観察(NBI:Narrow Band Imaging)

豊富なエビデンスを有する内視鏡診療のゴールドスタンダード

NBIはヘモグロビンに強く吸収されるViolet(415nm)、Green(540nm)の狭帯域光を用いて周辺粘膜や血管とのコントラストを生成し病変の発見に役立ちます。更にNBI拡大観察をすることで、血管・表層のパターンが詳細に表示され、各分類わけ(質的観察・量的観察)に貢献します。当院では胃カメラにも大腸内視鏡にも拡大機能付きのスコープを用い、精度の良い検査を行うようにしています。

4K UHD LCDモニター
オリンパスOEV321UH

4K高解像度モニターにより診断能力が格段にアップ

モービルワークステーション WM-NP3胃カメラや大腸内視鏡をしている際の映像は、高精細ハイビジョンモニターに映し出されます。このモニターには反射や映り込みも少なく優れており、小さな病変を素早くに見つけることができ、正しい診断に役立ちます。なかには、4Kモニターが設置されているだけで、それより劣る1080Pで映像出力設定されている医療施設様もあります。前述のBAI-MACと同じく、1080Pが出荷時設定であるためです。高機能であるほどにシステムを理解して扱う姿勢が大切と感じます。当院では正しい映像出力設定で適切に使用しています。

内視鏡用送水ポンプ 
オリンパスOFP-2

短時間洗浄で検査中の視界(胃や大腸粘膜)をクリアに!

フットスイッチ操作で内視鏡先端からウォータージェットを出し、短時間で粘膜を洗浄できる優れものです。粘膜の洗浄を短時間に済ませ、死角のない観察と検査時間の短縮を可能とする必需品です。

内視鏡用炭酸ガス送気装置
オリンパスUCR

お腹の張りが少なく、安全な炭酸ガスを使用

内視鏡用炭酸ガス送気装置 OLYMPUS UCR大腸内視鏡時の送気には、炭酸ガス(CO2)を使用します。CO2は腸管から速やかに吸収され、きわめて速やかに肺から排出されます。炭酸ガスを使った大腸内視鏡検査は腹部膨満感が非常に少なくなります。 CO2は窒素(空気の主成分)に比べ、約160倍、酸素に比べ13倍の速さで腸管から吸収されます(Herbert A. Saltzman et al. : Ann NY Acad Sci, 150:31-39,1968.)。大腸内視鏡検査に炭酸ガスを応用した報告は古くは1984年にまでさかのぼり、長い歴史があって安全性も高いのです(A M Hussein et al. : Gastrointest Endosc.1984 Apr;30(2):68-70.)。当院では最新鋭の内視鏡設備を整えつつ、「歴史ある良い工夫」も積極的にとり入れています。

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