胃がんリスク検診(ABC検診)で陽性になったら

胃がんリスク検診(ABC検診)とは

検診で「胃がんリスク検診(ABC検診)」という検査を受けたことはありますか?
目にしたことはあり、耳にしたことはあるけれど、実際にどういう検査かは理解していないという方もいらっしゃるかもしれません。
胃がんリスク検診(ABC検診)とは、胃粘膜の萎縮の程度とピロリ菌感染の有無を判定して、将来の胃がんリスクを予測する検診です。
この検査は、胃カメラやバリウム検査のように食事制限が有りません。また、検査自体は数ミリリットルの採血で行うことができます。
胃がんリスク検診(ABC検診)で異常があった場合は、精密検査として胃カメラが必要です。

ピロリ菌とは?

幼少期に胃に感染する菌で、胃がんの99%はピロリ菌感染者(もしくは除菌後の方)から発生します。逆にピロリ未感染の健康人から胃がんが発生することは非常にまれです。

「胃がんリスク検診(ABC検診)」では
直接的には胃がんを見つけられません!

この胃がんリスク検診(ABC検診)は「胃がん検診」と称して、実施されることがよくあります。
一見、胃がんリスク検診(ABC検診)を行う事で胃がんの有無が分かるかのように認識してしまいますが、これは誤認識で実際には発がんリスクがわかるだけです。

 

胃がんリスク検診(ABC検診)陽性の場合に
疑われる病気

胃がんリスク検診(ABC検診)が陽性であった場合、以下のような病気の疑いがあります。

  • ピロリ菌感染症
  • 萎縮性胃炎
  • 胃がん

    (ピロリ菌感染によって萎縮性胃炎になり、それが将来の胃がんの発生母地になります)

胃がんリスク検診(ABC検診)が陰性であったら大丈夫?

胃がんリスク検診(ABC検診)が陰性であった場合は、「胃の粘膜の萎縮がなく、ピロリ菌もいない状態」であると言えますから ひと安心です。
ピロリ感染は5歳未満の幼少期に起こります。衛生環境の良い現在の日本では、成人してから新規の感染はめったに起こりません。

胃がんリスク検診(ABC検診)で
陽性になったら

胃がんリスク検診(ABC検診)で要精密検査になったら、保険診療で胃カメラを致しましょう。

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