なぜ胃が痛くなるの?
ほとんどのケースは逆流性食道炎です。年齢とともに加齢性変化で胃食道逆流は起こりやすくなります。ピロリ菌感染のない胃は胃酸の分泌が盛んですので、症状も強くでます。
逆流性食道炎の増加している現代では胃痛、胸やけ、胃もたれといった症状はきわめて多くの健康人がときどき経験する症状です(なったことがある という意味ではほぼ全国民が経験しています)。
ときどきある、このような いつもの症状を理由に、保険診療による定期胃カメラは不要で 診察と内服が基本となります。
また、鎮静胃カメラには少ないながらも低酸素や噛み締めによる前歯の破折などの有害事象リスクもあります。
あまりに過剰な健康チェック胃カメラは、かえってご本人様に不利益ともなりますから慎重にご相談致しましょう。
症状について
年齢とともに食道裂孔は開大し、胃食道逆流を背景とした逆流性食道炎が起こりやすくなります。加齢性変化ですので生きている限りは仕方のないことです。そのなかでも、ときどき症状のあるときだけ内服を要する方もいれば、年中症状が固定してしまっていて 常時内服をしている方まで様々です。
症状が良い時と、悪い時があるのはなぜ?
逆流性食道炎の増悪しやすい条件は、以下の通りです。
- 寝不足、過労
- ストレス
- タバコ
- アルコールやカフェインなどの過剰摂取
- ピロリ菌などの感染
生活習慣で改善させることも大事ですが、増悪時に薬で胃酸の分泌を抑えることも不可欠です。
感染症の一つ、ピロリ菌について
ピロリ菌は「ウレアーゼ」という酵素を出すことで胃酸を中和させて、胃の内部に常在することができる菌です。
ピロリ菌が胃粘膜に感染すると、慢性胃炎や胃・十二指腸潰瘍だけではなく、胃がんなどの発症リスクが高くなります。それだけにとどまらず、ピロリ関連機能性ディスペプシアによって胃の蠕動運動が低下、胃食道逆流の起こりやすい環境となります。
胃の痛みや不快感を伴う病気と症状
逆流性食道炎
胃液の逆流が原因で、食道粘膜が傷つけられた状態です。「胃が痛い、気持ち悪い」といった症状をはじめ、胸やけやげっぷ、空腹時のみぞおちの痛みなども伴います。程度によっては胃酸分泌抑制剤の内服が必要なこともあります。診断がすでについている方は定期検査不要、診察と内服が基本です。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
症状は、胃の痛みや気持ち悪さ、食欲低下、嘔吐、吐血などがあります。原因は、ピロリ菌やNSAIDsと呼ばれる鎮痛薬、一部の抗血小板薬などです。
肝・胆・膵のトラブル
がんや、胆管炎、膵炎など食道や胃以外の異常が隠れている場合があります。胃酸分泌抑制薬を内服しても良くならないような、おかしな症状の場合には、CTこそが重要です。多分大丈夫であろう胃カメラをくり返すのでは、かえって重大な病気を見落とす危険があり注意が必要です。
胃がん
症状は胃の痛みや不快感、食欲不振、体重減少、倦怠感などがあります。ピロリ菌に感染したことが無い方は胃がんになることは、ほぼありません。
日常から胃の負担を軽減しましょう
日ごろの習慣を変えることで、胃に負担を減らすことが可能です。
- 一日三食規則的な食事を行い、よく噛んで腹八分目を心がける
- 濃すぎるコーヒーは控える
- アルコールやタバコ、塩辛いもの、辛い食べ物は控える
- きちんと睡眠を取り、休息時間を確保する





