大腸カメラは何年おきに受けたら良いですか?
以前、他院でポリープ切除を受けた方は、切除の状況に応じて適切な再検査の時期が異なります。まずは外来でご相談ください。
前回の検査で切除の必要なポリープがなかった方については、「便潜血検査で陽性になったとき」が次回の大腸内視鏡の目安となります。
前回検査で切除が必要なポリープがなく、その後 便潜血も陽性にならず、数年程度で 大腸がん予防目的の大腸内視鏡をご希望されますと過剰検査になります。
学会が示す保険診療の目安からも外れてしまうため、状況によっては自費診療でのご案内になる可能性があります。
やむを得ない事情で再検査をご希望の方は、前回の検査結果や説明用紙をお持ちのうえ、まず外来でご相談ください。
なお、当院で大腸内視鏡を受けられた方には、必要に応じて次回検査の目安をお伝えしています。それに基づいて再検査をご検討いただければと思います。
大腸内視鏡は保険診療ですか?
腹痛や血便などの症状があって初めての大腸内視鏡を行う場合は保険診療です。
また大腸ポリープ切除後の経過観察として適切な間隔をあけて再検査する場合には、保険診療となります。
一方、特別症状がなく、健康チェック目的で検査をご検討される場合は自費検査となります。
そのような場合でも、ポリープ切除をすると保険診療に切り替わりますので安心です。
当院では症状がなくてすら、50歳になったら節目検診として初回の自費大腸内視鏡を強くおすすめします。
このタイミングで大腸ポリープを切除すると将来の大腸がん予防に非常に有効だからです。
50歳以降で当院の大腸内視鏡をお受けになった方のおよそ7割に 大腸がんになる可能性のあるポリープ がみつかります。
大腸内視鏡のついでに保険で胃カメラしてくれますか?
大腸内視鏡のセット検査として「ついでに胃カメラも保険で」というご要望を頂くことがあります。保険診療は医学的根拠に基づいて行われる必要があり、“ついでとして便宜的に”追加することは制度上できません。限られた胃+大腸のセット検査枠を医学的に検査が必要な方に適切にご案内するためにも、ご理解とご協力をお願いいたします。
事前の予約がなくても、大腸内視鏡を受けることは可能ですか?
大腸内視鏡を行うには、事前に下剤の服用や血液検査が必要となります。
そのため、まずは 大腸内視鏡外来 の診察を受けていただく必要があります。
WEBまたはお電話にてご予約をお願いいたします。
受診当日に大腸内視鏡を受けることはできますか?
検査には事前の準備が必要なため、当日中の検査はできません。
あらかじめ外来診察を受けていただいたうえで、別日でのご案内となります。
大腸内視鏡の予約はできますか?
はい、可能です。
当院ではLINEアカウント予約、WEB予約、お電話での予約に対応しています。
検査に先立ち、体調の確認・検査説明・下剤処方などが必要なため、検査日の最低でも1日前、可能であれば1週間前までには一度ご来院いただく必要があります。
便秘がちの患者様ほど早めに受診していただき、しっかり便通コントロールをしてから大腸内視鏡の検査当日を迎えられると理想的です。 ご来院いただけない場合は、恐れ入りますが検査のご予約は一旦キャンセル扱いとなりますので、あらかじめご了承ください。
大腸内視鏡はどれくらいで終わりますか?
院内で下剤を服用する場合、午前9時頃にご来院いただきます。
午前中は下剤を服用し、午後に便の状態が整った方から順に検査(所要時間 約30分)を行います。
その後、鎮静剤が覚めるまで30〜60分ほど休憩していただき、ご帰宅となります。
お帰りは早い方で14時頃、遅い方では17時頃になる場合もあります。
※鎮静剤の効き方や回復時間にも個人差があるため、検査後のご説明やお会計の順番、ご帰宅時間が前後することがございます。ご理解のほどお願いいたします。
大腸ポリープが見つかった場合、検査時に切除できますか?
また、その場合、入院する必要はありますか?
検査中にポリープが見つかった場合、その場で切除可能で、通常は日帰りで対応できます。
ただし、ポリープの場所や大きさによっては日帰りでの切除が難しい場合もあります。その際は、提携する総合病院をご紹介させていただきます。
下剤を飲まない大腸内視鏡ができますか?
できません。当院では下剤が内服できる患者様のみ検査を実施しております。
小・中学生は大腸内視鏡できますか?
当院では15歳以上の患者様を対象に内視鏡検査をしております。小・中学生の大腸内視鏡は実施できません。
授乳中でも大腸内視鏡は受けられますか?
可能です。ただし、検査では鎮静剤などの薬を使うため、検査後24~48時間は授乳を控えてください。
大腸ポリープができやすい年齢は?
大腸ポリープは40歳頃からできやすくなり、年齢とともに発生率が高まると言われています。
大腸内視鏡を受けたことがなく、40代で血便などの症状のある方は検査をおすすめします。
また症状がなくても、50歳になったら節目検診(自費検査)として初回の大腸内視鏡を受けるようをおすすめしています。
節目検診の場合もポリープ切除をすれば保険診療に切り替わりますので安心です。
大腸ポリープは最初は良性でも、放置すると がん化のリスクがあります。
そのため 上記のようなタイミングで大腸内視鏡を受けていただき、良性のうちに切除してしまえば将来の大腸がんを強力に予防できるのです。
大腸がんの手遅れの症状は?
大腸がんは初期にはほとんど症状が現れませんが、進行すると血便、便秘、腹痛などの症状が出てきます。
これらの症状が放置され、徐々に悪化していく場合は、検査・治療を急ぐべきサインです。
さらに進行すると、体重減少や食欲不振などの全身症状も現れます。
症状に応じた適切な検査が必要ですので、お早めにご相談ください。